Nのために

Nのために
図書館で順番待ちをしていた湊かなえさんの「Nのために」を読みました。またまた一気読みです。初めに読んだ「告白」程の衝撃はありませんでしたが、彼女の作品は癖になります。この作品に限らず、一つの事柄について、複数の語り手がそれぞれの視点から思いや事実を語る、という手法がとてもすきです。そのなかには必ず矛盾やあったり、それぞれの思惑に誤差があったりして、より人間臭さが漂うからです。ある意味どろどろするというか・・・。現実ってこうだよな、と思うのです。例えば夕べ「告白」の映画予告をTVでやっていて、そのことを娘と話題にして盛り上がっていたら、横から「もっと心が豊かになるものを読みなさい」と夫から釘を刺されました。それについて私は返事をしなかったけど、心の中では「・・・・・」とここには書けない様なことを思っている。そんなこととは知らず、父親らしい発言をして悦に入る夫・・・我家の日常サスペンス!読みすぎ?