風が強く吹いている

風が強く吹いている
三浦しをんさんの「風が強く吹いている」を読みました。正月の箱根駅伝を熱心に見ていた母からのオススメの一冊。行きつけの美容院で借りて読んだらしいのですが、めずらしく、あんまり何度も熱心に勧めてくるので、どれどれ、と読んでみました。走ることの楽しさを知らない私は、駅伝もマラソンも中継で見る楽しさもまた、知らずに生きていました。でも、これを読んで、駅伝を応援したくなった母の気持ちはよーくわかったし、走るって、こういう世界なんだ、と知らない世界を垣間見ることができた作品でした。学生時代にスポーツに打ち込んだ経験はあるので、彼らの心の葛藤や、仲間がいることの心強さ、下宿生活や銭湯通いの懐かしさにもぐっときました。箱根に挑む彼らに、いろんなドラマがあることまでは想像したことなかったけれど、あ〜支えあって、強い絆があっての10人の走りなんだと思うと、来年は違う目で駅伝を楽しめそう。10人の個性あふれるメンバーもとても魅力的に描かれています。これぞ青春!の一冊。