マドレーヌ・マルロー

「題名のない音楽会」で奇跡のピアニスト、マドレーヌ・マルローの演奏を聞きました。何が奇跡かって彼女は御歳95歳にして現役ピアニスト（世界最高齢）なのです。しかも、彼女はきちんとヒールのある靴を履き、気品あふれるマダムであり、はにかんだ笑顔の可愛らしい少女の様でもあり・・・とにかくステキな人でしたが、ピアノをかなでるその手は、さすがに長い年月ピアノを弾き続けてきたことが滲み出る形状をしていて、それもまた感動的でした。演奏した曲の中でも私が一番好きだったのはＥ・サティの「Je te veux」(日本訳の「あなたがほしい」というタイトルが個人的に気に入らないのだけれど）うっとり聞き惚れました。ばーばよ！目指せマドレーヌ！