久々の読書

つるかめ助産院小川糸さんの「つるかめ助産院」を読みました。ここのところ何ヶ月も本を読む気分になれず、途中でリタイヤしたり、そばに置いてずーっと放置したりしていましたが、今回は、久しぶりに一気に物語りに入り込みました。タイトル通りお産の話ですが、かつて悩み多き妊婦だった自分に重ね合わせて、誰にも理解されなかったそのころの気持ちを今になってやっと汲んでもらったような、私に限っては、ものすごく気持ちにしっくり来て、「読むべくして読んだ」という満足度でした。本当は赤ちゃんが生まれてくることって、とっても自然で、開放的で、とっても神秘的な事なのに、病院で産んだ私はそれを大して感じることは出来なかったし、第一知らなかったな。なんでも、知らないと言うことはもったいないことです。作者は本当によく勉強して真実を書いていると思います。彼女が特に感銘を受けたと書いてあった内田美智子さんの著書には私も以前とても感動した記憶がありました。最後に、食べ物の描写も彼女の作品の魅力のひとつです。今回は南のお料理たち。