読書

真昼なのに昏い部屋
江国香織さんの「真昼なのに昏い部屋」を読みました。江国さんの作品に出てくる夫婦像は、私にはいつもものすごくリアルに映ります。そして、妙な安心感を持ってしまいます。このお話は基本的には不倫が描かれていますが、童話のようなやさしい語り口調で、日常が淡々と過ぎていて、人の気持ちも静かに淡々と変化する様がよく表れています。馬鹿みたいに正直でいたい妻と、知らない顔で波風立てずに通り過ぎたい夫。「罪悪感というのは自意識にすぎないのですよ」という言葉が心に残りました。わかりにくくてスミマセン。



ぼくの宝物絵本 (MOE BOOKS)


そして穂村弘さんの「ぼくの宝物絵本」酒井駒子さんの表紙、絵本、そしてホムラさんと3拍子そろったこの本。期待以上にホムラワールドでした。なんといってもやっぱり、ふつうの人と絵本のチョイスが違う!!超レトロだったり、シュールだったり、ナンセンスだったり、ハチャメチャだったり・・・そこに入るツッコミがやっぱりツボです。でもそうそう!それが絵本の世界だよね!と妙に納得してしまう。娘と大笑いしながら読みました。