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だいじなことはみんなアメリカの小学校に教わった。―脱OLの見習い先生日記春になったら莓を摘みに










随筆を2冊。無意識でしたが、どちらも海外生活での心の交流ということで、テーマが共通していました。タイプの違うふたりのそれぞれの持ち味が、とってもステキに光っています。一つは梨木香歩さんの「春になったら苺を摘みに」彼女の英国留学時代の人々とのドラマチックな交流を中心に書かれたもの。もう一冊は「小さいおうち」で直木賞を受賞した中島京子さんが、インターシップ(日米教師交換)のプログラムでアメリカの教師をしていたころを綴った「だいじなことはみんなアメリカの小学校に教わった。」海外生活や旅行のエッセイを読むといつも思うこと。言葉や文化を超えて、人はこんなに温かい絆で結ばれるし、ドラマはたくさん生まれるんだ、ということ。海外へ出たこともなく、国内でも人との交流も希薄になりがちな私には、こういう関係を築ける人がとても魅力的に映ります。