打ちのめされる×2

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)「この世でいちばん大事なカネの話」というちょっと手に取るのも躊躇われるタイトルと表紙。著者は漫画家の西原恵理子さん。この本は青春真っ只中の中学生以上の人たちに向けて書かれたシリーズなんだけど、(「よりみちパン!セ」シリーズ.結構気になるものが多い)お金の使い方というか、基本がなっちゃいない私は子供にもどうやってお金のこと教えたらいいのかわからなくて、これに辿り着いた。そしたら、お金の話というよりは、彼女の壮絶な人生がほとんど自叙伝のように綴られていて、だから人は働くべきなんだよ。という非常にわかりやすいメッセージだったけれど、あまりに壮絶でエネルギッシュな彼女の人生にちょっと打ちのめされた。彼女の漫画は読んだことがないけど、あ〜〜こういうバックグラウンドがあったんだ、と強烈なイメージが腑に落ちた。私なんかが、衝撃の連続を生きているつもりでいたら(実際に結婚後はそう思っている)笑われちゃうな。世の中には壮絶な人生ってたっくさんあるんだ・・・。
ブロードウェイ 夢と戦いの日々
もう一つ、違う意味の壮絶さに衝撃を受けたのがこの1冊。沖縄出身のダンサー高良結香さんの「ブロードウェイ夢と戦いの日々」。大好きなミュージカル「コーラスライン」のオーディションをドキュメンタリーで追った映画「ブロードウェイブロードウェイ」に出ている彼女を見て、すごい人がいる!と思っていました。とっても小柄な彼女が、子供の頃から「好き!」と言う気持ちだけで、身体的なハンデーをがむしゃらに克服して、自分のやりたいことをストイックにエネルギッシュに捜し求める姿勢にがが〜〜んとまたまた打ちのめされました。文章を書く人ではないので少し拙い感じはあるものの、彼女のサクセスストーリーとして、単純に感動しました。
NUTSという言葉がありますが、(「〜気違い」「〜馬鹿」みたいな意味で、猛烈に夢中になること)この二人の女性に共通して言えることです。やはり人間NUTSにならないと、その道を極めたり、それでお金を稼げるようにはなれないんだな。と改めてNUTSにはなれなかった不甲斐ない自分を思うのでした。