ドラマ「IRIS」影の努力を語る

久しぶりに韓国ドラマにはまっています。異例のゴールデンタイム放送中のIRISです。スパイ物なのでもちろんスピード感があってのドキドキですが、南北の核問題なんかも織り交ぜて核心に迫る内容だったりして、今この時期にこんなの放送しちゃって大丈夫?とそっちもちょっとドキドキです。一部日本の秋田が舞台になっていて、日本人のヤクザ役とか、自衛隊員役とかを、韓国の俳優さんが演じています。日本語吹き替えで見ていると、日本語のセリフも全部が吹き替えられていて気付かないのですが、音声を切り替えて原語で見ると、ヤクザも凄みのないたどたどしい日本語で一生懸命(笑)いえいえ、馬鹿にしているわけではないんです。そんな韓国の人たちの名誉のために、韓国語をちょっぴりかじった私が、ここでうんちくを披露すると、韓国人が日本語を上手に発音できないのにはれっきとした理由があるのです。日本語の中には韓国語には存在しない音がいくつかあるんです。その代表は「つ」「ざ」「ず」「ぜ」「ぞ」です。「つ」と言おうとすると「ちゅ」になってしまうし、ざ行はじゃ行になってしまうんです。理屈ではなく、日本に長いこと暮らしている人でも、この発音をマスターすることはなかなか出来ないことらしいのです。江戸っ子が「ひ」を「し」と発音するのに似ています。他にも濁点が取れてしまったり、細かい発音の難関はいくつかあるので、どんなイケメン韓流スターでも日本語で喋るとなんだかカワイらしーくなってしまうってわけ。ところがだ!!このドラマ主演のイ・ビョンホン、これをほぼマスターしているのです!!スゴ〜イ!!彼はかっこよさをどこまでも追求する人なんだな、とそのストイックさに感動しました。「ブツはどこだ?」という短いセリフ。しぶーく決めたいシンプルなセリフだけどかなり難しい。「ブチュは トコダ?」になってしまうのです・・・・普通の韓国人は。それを彼はみごとな発音でこなしていました。まさに努力の賜物です。でもその努力も、吹き替えで見ていると思われるほとんどの人に伝わっていないのが残念なのです。ここで私が褒め称えたえたいと思います!今週は日本語の美しさが際立つ我らが笛木優子さんも登場し(めちゃくちゃキレイ&カッコイイ!)どんどん面白くなってきました。ひとりで盛り上がってます。あ〜どっぷりどっぷり。