小学生日記

小学生日記 (角川文庫)時々娘の机の上に、ものがたり風の文章が書いてある紙がポーンと無防備においてある。お世辞にも上手とは言えないけれど、何か書きたいのだろうな〜と言う気持ちは想像できる。実際には読書感想文はいつも泣きながら書いているし、日記も1,2年生の頃は御多分に漏れずきらりと光る感性を持っていた気がしていたのに、今では書くことさえしない。何がきっかけになるかわからないけれど、影響を受けるって大事だよね。と思い、「身近なことを書いてみよう」というテーマで一先ずこの本をプレゼントした。モデルとしても活躍しているhanae*ちゃんが小学校のときに書いた作文(文部科学大臣賞受賞作品を含む)集なのだけれど、これがスゴイ!すっかり私がはまってしまった。小学生にしか書けない作品だけど、文章力がすばらしい。かといって鼻につく感じもなく自然体で瑞々しい。彼女のちょっと特殊な家庭環境や、アメリカと日本の両方の文化を知っているからこその感性も、ステキ。ちょっとした驚きだった。こんな風に自分の身近な日常を繊細にとらえたり、感じたり、表現できたらいいよな〜、と大人の私でも思ったくらい。しかしながら、肝心の娘にはちと、難しいのか、未だノーコメント。・・・そう言えば、正月に実家で、私が小学生のときに書いたひらがなばかりのはちゃめちゃな日記が出てきて、みんなで大笑いしながら読んだ。まったくひどいもんだったが(まさに天と地の差)それなりに伝わるものがあってなかなか面白い。娘はそんな不出来だった、かつての母に親近感を覚えたようだった。すばらしいhanae*ちゃんの日記より、稚拙にも程がある母さんの日記の方が興味深いなんて・・・・う〜ん、フクザツだ。