甘栗に私が見せた情熱

2週間ほど前、よく行くスーパーで天津甘栗の店頭販売をしているところに遭遇しました。おっ!これは買って帰らなければ♪と意気込んだものの、例によってスーパーで買い物を済ませた頃にはそれをすっかり忘れてしまい、家に帰ってから「はっ!しまった〜〜」と思い出したのです。
私の実家では今は亡き父や祖父がよく、お土産にこの天津甘栗を携えて帰ってきました。家族みんなの大好物で、食卓を囲み、お茶をすすりながら、指先をほんのり黒く染めて、ひたすらに食べた記憶が、今となっては幸せの象徴のような光景に思えます。巧みに皮を剥く祖父の指の形まで思い出せます。
そんな思い入れのある甘栗を買いそびれた私は、それから甘栗のことばかり考えて過ごしました。その間にも同じスーパーに2-3度足を運びましたが、店頭販売とは出会えず・・・・とうとうしびれを切らした私は、スーパーに問い合わせの電話をするに至りました。「あの〜甘栗の店頭販売の予定を知りたいのですが・・・」「あ、今日やってますよ。年内は今日が最後です。」よっしゃ〜〜〜!!!小雨が降っていたけれど、自転車に飛び乗り、片道2kmちょっとある道のりを軽快に走りぬけ、まだあったかい、赤い袋に入った幸せなそれを、無事買い求めることが出来た喜び!無心に自転車をこぎながら、自分の甘栗への情熱を再認識したのでした。うう〜、やっぱり美味しい!体改革はどこへ?