万年新米母

世の中立派な親ばかりではない。
私の様に不出来なモノもいる。
ここのところずっと壁にぶちあたってはもがいてばかりいるけれど・・・これでもいいのかな、と少し前向きに思えた本。妥協とか諦めではなく、かといって教訓でもなく、等身大の自分をよく知るという姿勢に共感した。
子供に対して親の立ち位置というものが、少しずつ絶え間なく変化いくこと。出る幕が減っていくことも再認識できた。
「子供って、産めば自動的に愛せると思ってた」と言う著者の友人の言葉にドキッとした。自分の問題もそこにあった気がする。赤ちゃんがカワイイのは本能的に誰にとってもあたりまえで、だっこして寄り添っていれば親子関係が充実していた懐かしのあの頃は、今思えば易しかったんだと。改めて幸せだった(でもそうは思えないでいた)日々に思いを馳せた。
子供の人格が形成されて、1対1の人として理解に苦しむ・・・いつでも理解してあげられる自分でいたいけど、ときどきどうしようもなくわからなくなる。それって特別なことではないんだ。私だけじゃない。どの親もがんばってる。寄り添う努力が大切。そう思えて、少し泣けてすっきりした。
今日は風が秋めいていてさわやか。