おもいで話












お気に入りの紅茶のお店「葉々屋」から注文していた紅茶とJamが届きました。紅茶の美味しさが分かる訳ではなく、完全にパッケージ買いです。今回はeco bagのサービスもあったのでうはうはで注文しました。たまたまネットで見つけたこのお店、もうひとつひいきにしている理由があります・・・このお店、東京は国立市にあるのです。
国立は、私が短大時代と卒業後一年間を過ごした思い出の場所。JRの駅前の大通りは通りの東側に一ツ橋大学があって、大学通りとよばれ春には見事な桜並木です。どこか気品のある静かな街でした。(パチンコ屋さんがない)同じ通りにあった紀伊国屋のお花屋さんでアルバイトをしてでたらめな花束を作ったりしていました。
始めの一年は寮で過ごし、二年目になると、仲良し四人組で下宿生活をしました。お風呂がなかったので、毎日自転車で銭湯に通い(何処へ行くのも自転車だった)誰かの部屋に集まっては夜遅くまでバカなおしゃべりをし・・・電話もなかったので下に住む下宿のおばちゃんに呼び出ししてもらう。そんな生活でした。(体育大の短大生だった私たちは、いつでもジャージ姿でした。)
そんな素朴な学生だった私たちに、国立はとてもオシャレで刺激的な街でした。ドラマの舞台になったことがある高級住宅街もあってとにかく洗練されていたし、、山口百恵ちゃんの豪邸がすぐそこにありました・・・。当時はまだ珍しかったオーガニックの自然食のお店や、ステキなCAFEや雑貨屋さん。美味しいサンドイッチのお店で、フルーツサンドの美味しさに目覚めたのも、カフェでパンプキンプリンを初めて食べて衝撃を受けたのも、この街でした。
学校を卒業した年、私はダンスの勉強がしたくて、もう一年東京に残りましたが、他の仲間はそれぞれ、故郷に戻ったため、そこからは、初の一人暮らしを始めました。
その年に、昭和天皇がご逝去され、日本中が喪に服しているとき、栃木から遊びに来ていたかつての下宿仲間、さっちゃんの愛車パジェロに乗って、人っ子一人いない静かな大通りを、中央分離帯を乗り越えて、でたらめにくねくね走ったやんちゃな思い出があります。若気の至り。不謹慎ながら、忘れられない楽しかった思い出。
そんな青春の思い出あふれる国立、残念なことに卒業してからまだ一度も訪れていません。20年の時を経て、きっと街も様変わりしているかもしれません。いつかふらりと立ち寄ってみたい場所。若き日の郷愁に駆られ、ついつい長くなりました。